結衣と稜

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4月3日 「これより第🌕🌕回桜ヶ丘高校の入学式を始めます。」 体育館に教頭先生の声が響きわたった。 新しい制服に身をつつんだ300人近くの新入生の中に私と稜もいた。 「入学式なんかだるい。ささっと抜け出そうぜ」 隣で稜が愚痴を言っている。 「ダメだよ!ちゃんと参加しなきゃ!先生に怒られちゃうよ!」 私は小声で稜に話した。「しょうがねぇな~。寝てても起こすなよ!」 と稜は早くも寝る体制に入った。 私はしょうがないなと思ったが、稜の寝顔があまりにも可愛かったので、そのままほっておいた。
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