その1

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去年最後の修羅場中。 どうしようもなく疲れて、体の血液がドロッドロになったかんじがしてどうしようもなくなって部屋で腐ってた。 そうしたら何故だか途方も無く哀しくなって、静かに泣いていたら、自分の部屋の扉を兄が開けた。上半身裸で。 兄は趣味でボディビルをやっている。それはもうムッキムキだ。頭頂部に穴が開いていなくて、ビームを撃たないのが不思議だ。 まあ、それで急に自分の部屋にやってきて、凹み倒した自分の顔を見ると、何故だか、 「サイドチェストォ!!」「サイドトライセックス!!!」「ラットスプレッドフロントォ!!!」などと次々とポージングをしはじめた。 自分が呆然としていると、彼自慢のセクシーボイス(自称)で、体育館の中か何かでもマイクいらないような声量で、 「どうしたあ?湿った顔をして!!こう言う時はスクワットだ!!いくぞお!いーち!にー!ほおら、一緒に!!さあ!!」 と自分を無理やりスクワットに誘い、やらされた。 そうして二十分ぐらいスクワットやってたら、体の血行が良くなって眠気がなくなり、疲れもけっこう抜けた。 そして何故だかきな粉牛乳をたっぷり飲まされ、兄は「ではまた明日!」とか逝ってコンビニに出かけた。 その後、どうにか原稿は完成。兄はコンビニの帰りにバイクに轢かれた。 無傷で帰って来た。 >>兄はコンビニの帰りにバイクに轢かれた。 ちょwww兄無事かwww >>195 バイクで撥ねちゃった人は無事なんだろうか。 兄は無事。なんかシャツが破れて帰ってきて、理由を聞いたら、「馬と戦った。」とか言いいながら部屋に引っ込んだ。 一時間後ぐらいに家の電話に、「お宅の息子さんを引いてしまったのですが…」とか電話がかかってきた。 兄を轢いた人は高校生の大人しそうな青年。轢いた人のが逆に擦り傷が数箇所。 轢いた人とそのご両親が家にやってきて、兄が応対。曰く、「こちらは怪我も無いですし、こちらの被害はプリンとゼリーが大破しただけですし…」 とか何とか。結局、敗れたTシャツとプリンとゼリーを弁償していただき、兄はあたらしいTシャツとプリンとゼリーを手に入れてウハウハしてた。 兄はしきりに轢いた人の方を心配してたが、結局話はこじれることなく今に至る。貰ったゼリーとプリンは母と自分が全部食った。 ちなみに先程、兄は台所で小指をぶつけて猫に慰めてもらってる。
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