SICK 3

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きんもくせいが香る中、肩が痛くて荷物をかけれなくてひきずるように手に握りながら電車に乗った 朝きちんと化粧しても、もうドロドロだ 電車の窓にうつる自分をみて、目の下にうつったマスカラを少し指でぬぐった ウォータープルーフのマスカラはこの程度ではとれなくて、目の下がうっすら黒い 今日は泣いてないのに、きつく目をつぶっただけで下移りしちゃうんじゃウォータープルーフじゃないじゃん 意識を何かで保っていないと倒れそうだった ひどい顔はアタシの長い髪が少しだけ隠してくれているはず 早く帰りたい お風呂に入りたい 家の中だけがアタシの安息の場所だから 今にも意識を手放しそうな体にむちうって家路についた 玄関をあけて、二階にあがる階段をのぼりながらカーディガンをぬぎはじめる 自分の肩に赤くあざができているのが見えて一瞬ドキリとしたけれど、すぐに目をそらして部屋へと向かう あみの部屋の前を過ぎるとアタシの部屋 あと、もう少し・・・・ あと・・・・ .
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