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「あのうわさ・・・・マジ?」
アタシはおもわず彼の目を見た
それはアタシすら知らなかった感情
気づかれた!・・・というより、
気づいてくれる人がいるんだ・・・・っていう驚き
うたぐるような目でアタシをまっすぐに見る視線がぐっさりと突き刺さる
カバンを握る反対の手がアタシの肩のほうにそーっとのびてきて、カーディガンをめくりそのあざをもう一度さらそうとするのをアタシは慌てて阻止すると、一瞬できた隙にカバンもひったくって自分の部屋へ入った
ドアが閉まる瞬間、想像以上に大きな音がなって、アタシの心臓は最後に一つはねあがると、ベッドに倒れこんで静かに沈んでいった
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