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一度も登場したことがないが、俺の父親はニートである
働くことが大嫌いでいつも部屋にこもってゲームしてるか、外でぶらぶらしてるかのどっちかだ
こんな奴が父親なのに、どうやってウチの生活が成り立ってるのかと言うと…
"ガチャ…"
「ただいマ~ライオン!!」
「…あっ!お父さんだ!」
「お帰りなさい、あなた…」
「…親父…遅かったな…」
「…あぁ。昔の友達とちょっと飲んできた(ホットミルクを)…。そうだ母さん!春先ジャンボで500万当たったから生活費に回してくれ!」
「…まぁ、いつもありがとね!」
「すごい、お父さん!!」
「…真面目に働くなんてできないよ…。皆、宝くじ買えばいいのにね…」
「…………。」
そう…
ウチの生活は親父が買う宝くじの当選金で成り立っているのだ…
「…あぁ~宝くじ最高♪明日、ロト行こっかなぁ~。」
「……ごちそうさま…」
「…あら、もう食べたの幾男?」
「………。」
ーーー
猿山といい、親父といい、なんか俺の周りにはろくな大人がいないような…
「……はぁ…」
自分の部屋に戻った俺はベッドに横になった
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
「…………!」
ここにもいたよ
駄目な大人が…
「…ハ、ハムスター!!お前、勝手に俺のベッドに入ってんじゃねぇよ!」
「…いいじゃないか…。今日から二人で寝よう。」
「…うっ…」
気色わりぃこと言ってんじゃねぇよ…
「ところで仲間集めは進んでいるのか?」
「…いや…。何て言うか、まだクラスにも慣れてないし。周りはみんな受験モードだし…」
「ばか野郎!だったら後輩に頼めよ!とくに1年生なんて部活もどうせ雑用だし、勉強もとくに忙しくないだろ!その上、高校生になったからって大人になったと勘違いして調子に乗ってるし…。まさに変態ごっこさせるのにちょうどいい年頃だろ!奴らに辱しめを…奴らに辱しめを…うひゃひゃっ」
「…………。」
…お前、"高校1年生"に何か恨みでもあるのか…
しかも変態ごっこって…お前💢
※ハムスターは今日、1人で散歩していたらすれ違った高校1年生の女子に"ウケる"と手を叩かれて笑われました。
「…それに必ずしも学校で仲間集めをしなくてもいいだろ?」
「…まぁ…」
「とにかく、早く仲間を集めて大きな人助けをしてくれよ!そして俺を元のサイズに戻してくれ!言っておくが、期限がある!あまりに長い間、俺が普通のサイズに戻れないでいると大変なことが起こるからな!」
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