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「…期限?聞いてねぇし…」
「…今、頭に入れておけ!!それと、ビールと柿ピーをまた持ってきてくれ…」
「…………。」
「できれば焼き鳥も…」
「……💢」
大きくなってからやたら調子に乗ってきたよな…こいつ…
ーーー
次の日、
「おはよう、金羅頭くん!」
校門で俺を見つけた太田がこっちに向かって凄い勢いで走ってきた
「ヴァルルルルゥ~!!!」
ちょっ💦
怖いっての!!
「お、おはよう…」
"ゼェ、ゼェ、ゼェ…"
大丈夫かよ…
太田は急いでカバンからポテチを出すと、封を開けて口に流し込んだ
「…パリッ…パリッ…ゴクッ…」
「……………。」
水じゃないんだから…
「…フゥ…。実は金羅頭くんに話があるんだ…」
「…な、何?」
「…その前に君のポケットに銃が入ってないことを僕に示してくれ…。僕は人を信用してないからね…。」
面倒くせぇ奴…
俺はポケットに手を入れて何も入っていないことを見せた
「ほらよ…。これでいいだろ?」
「…あぁ。それから制服に盗聴器が仕掛けられてないか確認してくれ…。僕は人を信用してないからね…。」
「…………。」
俺は制服をポンポンと叩いて確認したフリをした
「……まぁ、いいだろう。」
「…で、話っていうのは?」
「…うん…」
太田はカバンからA4サイズの紙を出すと俺に見せた
「これはこの近くのノビノビ小学校の今月の給食献立表だよ。」
「…そんなもんどっから手に入れたんだよ…」
「僕らの味方、インターネットでちょっとね。」
「……………。」
「…それでね、ここを見て欲しいんだ。」
太田は今日の献立を指差した
「……………。」
"ティラミス"
「そう、今日のデザートはティラミスなんだ…。」
「…それで…?」
何だか嫌な予感が…
「実は昨日からノビノビ小3年1組の吉本さんが叔父の結婚式に出るために家族で九州に行ってるらしいんだよ。つまり、今日は欠席ってこと…。」
「………。」
「…必然的に3年1組のティラミスが一つ余るんだよ…」
「……………。」
「金羅頭くん!僕と一緒にジャンケンしに行かないか?」
……えっ
何言ってんのこいつ…
行くわけねぇだろ!!
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