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「…ちょ💦ちょっと待てよ💦俺達は高校生だぞ?何で高校生が小学生の給食のジャンケンに参加するんだよ!?」
「別にいいじゃないか!僕達は体が大きい分、沢山食べなきゃならないんだ!!」
「………。」
嫌な先輩だ…!!
「俺は行かないよ…ってか別にティラミス欲しくないし💦それに俺がいない方が太田くんが勝てる確率が高くなるんじゃないかな💦」
「ジャンケンに参加しろなんて言ってないよ!!僕は人見知りだから一緒に来て欲しいだけだよ!!」
ふざけんなよ…
ーーー
(お昼...)
"ザワザワ…ウ〇コ…ウ〇コ…"
「…………。」
くそ…
結局、一緒にノビノビ小学校に来ちまったよ…
名前通りすげぇノビノビしてるぜ、こいつら…
「……お兄ちゃんたちだあれ?」
そんな純粋な瞳で見つめるなよ…
なんか恥ずかしくなってくるじゃねぇか…
「……えっと…俺達は…その…」
…まさかティラミスを取りにきたなんて言えないよな…
「ジロジロ見てんじゃねぇ!この★℃☆▲□がっ!!」
太田!!
小学生に向かって何てこと言うんだよ!!
「…うえ~ん…え~ん…」
「おいおい!何もそこまで言うことないだろ?」
「…甘いな金羅頭くんは。今のうちに叩いておかないと調子に乗るからね、こいつら…。そんなんじゃティラミスなんてとれやしないよ…」
大人げねぇな…
…てか、どんだけ脅しても結局ジャンケンで決まるだろ…
「皆さん、給食係から報告があります!今日、吉本さんが欠席のためデザートのティラミスが一つ余りました。欲しい人は前に集まってジャンケンして下さい!」
白いエプロンと帽子を着けた少女がクラス全体に聞こえるような大きな声で言った
「…きたか…。この時が…」
"ぷるぷる…"
「…………。」
太田の奴…
武者震いしてやがる…
すると、その時!!
"ガラガラ…バタンッ!!"
教室の後ろのドアが勢い良く開き、誰かが中に入ってきた
「…ティラミスが余るっていうクラスはここかな?」
「…………。」
誰だあいつ…
確か、あの制服はマッソルティー高校の…
「…こ…小谷!!」
「…ん?もしかして太田くん?久しぶりだなぁ…」
あいつが小谷!?
確か小学生の時、太田とジャンケンで勝利したっていう…
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