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ーーー
「…お邪魔します。というか邪魔しかしません。」
「…ど…どうぞ…。」
こいつやっぱり変な奴だな…
約束通り、太田は俺の家に遊びに来た
「ここがカネちゃんの部屋かぁ…。フッ…」
なんか鼻で笑われたんだけど…
絶対俺のこと馬鹿にしてるだろ!!
「ふ~ん…」
俺の部屋の隅から隅までを見渡した太田は座ってテレビを見ていたハムスターを指差して言った
「…この汚いぬいぐるみは何?」
「……!!」
ハムスターの奴💦
何で押し入れに入ってないんだよ
「…えっと💦これは…」
「…俺はぬいぐるみではない!!それと汚いとはなんだ💢初対面で失礼だろ!」
「…うわっ!!しゃべった!」
ちきしょう!
ハムスターを見られちまった…
明日から俺が汚いおっさんと同棲してるって噂が学校で流れるぞ…
「…ふん💢」
「……ん?でも、よく見たら結構可愛いかも…」
え?
マジかよ、太田…
「…いやぁ~、別に、可愛くはないと思うけどなぁ♪」
なに喜んでんだよ!
「ご主人!もしかしてこいつは新しい仲間か?いい奴を連れてきたじゃないか♪」
「…いや…彼は…」
「仲間?何のことだい?」
「なんだ、ご主人!まだ何も話していないのか?」
「……あ、あぁ…」
同じクラスになったばかりの奴にそんな話できるかよ…
「じゃあ、俺から話そう!」
そう言うと、ハムスターは太田にヒーローの話をした
ーーー
「…なるほど…」
「…太田く…いや、銀ちゃんはこの話を信じてくれるのか?」
「信じるもなにも、ここにこんなに小さなサイズのおじさんがいるんだもん。説得力あるよ…。」
「ほほぉ!物分かりのいい小僧だ!ますます気に入ったぞ!!」
「…やっぱり可愛いなぁ…。」
「……うへへ…」
「……………。」
「僕、やってみるよ!」
「ほ、本当かい!?」
「…もちろん!カネちゃんが困っているなら協力するよ!!…パリッ…パリッ…」
「……ありがとう…」
ま、まぁ…とにかくこれで仲間が1人集まったぞ!
あと1人集めれば俺のベルトは彫刻から助かる!
「よろしく、カネちゃん!」
「…よ、よろしく!」
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