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「それじゃあ、お前さんに渡す
ベルトはこれだ!!」
そう言うと、ハムスターは勉強机の上に置いてあったダンボール箱からベルトを一つ取り出して太田に渡した
「……これが…変身ベルト…」
太田は恐る恐る自分の腰にベルトを巻いた
「…………!!」
…ん?
なんか太田のベルトにはめっちゃ格好いいライオンの彫刻が施してあるんだけど…
何だよこの違いは…
ワタルの奴…💢💢
「…つけたか?それじゃあ変身と叫ぶんだ小僧!」
「…うん…。へ、変身っ!!」
"ピカーン!!!"
その瞬間、太田の体を光が包み込んだ
"キランッ…キランッ…"
変身は徐々に進んでいく
"キランッ…キランッ…"
しかし、黒いお洋服が太田に着せられたかと思った瞬間、お洋服が音を立てて破れた
"ビリビリ…バッツン!!"
そして破れたお洋服は消え去り、結局ブリーフと白いブーツだけを残して変身は完了した
「……………。」
「……………。」
「……………。」
…え…?
………何これ?
「…どうなってんだハムスター?変身が失敗したのか?」
「…う~ん…。おそらくサイズが合わなかったんだろう…。」
そんなことあるのかよ…
「…何だよこれ!!どこがヒーローなんだい、カネちゃん💢」
「…い…いやぁ…」
「まぁ、いいじゃないか!これから宜しくな!プリティーブラック!!」
「…………。」
強引だな、ハムスター…
ブラックというよりむしろ肌色だけど…
プリティー肌色…
こうして、新たにプリティーブラック(肌色)が俺達の仲間に加わったのだった
(つづく)
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