第24話『面倒くさい後輩』

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"ガラガラ…" 「失礼しまーす!」 金羅頭 迷子、21歳 現在、就職活動中... 「じゃあ、そちらのイスにお座りになって下さい。」 「…はい。」 「それでは、いくつか質問します。まずは志望理由をお聞かせ下さい。」 「…はい!私はケーキが大好きなので御社で美味しいケーキを作りたいです!」 「うちは主に自動車部品などの製造・販売を行っていますが…。」 「…え💦えっと…幼い頃から自動車部品にも興味がありました💦」 「…申し訳ありませんが、採用を見送らせて頂きます…。」 ーー 「…失礼しました。」 "ガラガラ…" 「…はぁ。これが就職難か…。」 ーーー その頃、俺は教室で居半種と仲間集めについて話していた "ザワザワ…" 「……………。」 「…ん?どした地味男?ジロジロ見て…」 「…お前、その眉毛の上に付いてるつけまつげは何だ?…テンション高いのか?」 「違うよ。これは"ダブルマユゲ"略して"ダブマユ"だよ。眉毛の上にさらに眉毛があるかのようにつけまつげを付けることで小顔に見えるんだ。今、女子の間ですげぇ流行ってるぞ!」 「嘘つけ…」 「本当だって!周りをよく見てみろよ!」 俺は言われた通り、周りの女子達を見渡した 「……嘘だろ…。教室にいる6割くらいの女子が居半種と同じ位置につけまつげを……」 「……だろ!」 流行りって分かんねぇな… ってか、女子は小顔に見えれば何でもいいのかよっ!! 「…で、仲間はあと1人集めればいいんだったよな?」 「…あぁ…」 「あたしが思うに、入学したばかりの1年生に頼むのがいいんじゃないか?先輩の言うことを断れなさそうだし…。」 「ハムスターと同じ考えだな…。」 「…まぁ、とりあえず昼休みに1階廊下を歩いてみるか…。んで、バカっぽい奴に声をかけてみるか…」 「…………。」 いるかな… ヒーローになってくれる奴… もうベルトの彫刻が半分くらい完成してきてるからな… マジで急がねぇと…
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