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"公園さ~ん!早く行こぉっ!"
「…う…うんっ💦」
「……公園?」
「…なっ💦何よ💦馴れ馴れしく呼び捨てにしないでよねっ💦あんたのことなんて眼中にないんだからっ💦」
「…………!」
…思い出したぞ!!
この子は一瞬だけヒーロー仲間だったあの"公園さん"の娘だ!!
確か公園さんがジェンガ骨折した時にお見舞いにきてた!
「君、公園さんの娘さんだよね?…俺のこと覚えてる?」
「…は💦はぁ?あんたなんて知るわけないでしょっ💦もっ💦もしかしてナンパのつもり?あぁ、やだやだっ💦これだから男はっ💦」
「…ナンパって…地味男…お前、ロリコンだったのか?」
「違うっての…。」
やっぱり覚えてないか…
「実は俺、君のお父さんとちょっとした知り合いなんだ…。だからもし良かったら宜しく伝えてくれないかな?」
「…そ、そうでしたか💦それは失礼しました💦えっと…お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「…金羅頭です。」
「…あ💦あっそ💦…まぁ、覚えてたら伝えてあげるけどっ💦ふ、ふんっ💦」
「…………。」
こいつ…面倒くせぇ…!!
ーーーーーー
(次の日…)
「…先輩~!!」
昨日と同じように1階廊下を歩いていた俺と居半種に公園さんの娘が近付いてきた
「…あ…。」
「…あ…。」
「…どうもこんにちは。昨日、諭吉…いや、お父さんに話しましたよ。ゆき…いや、金羅頭先輩のことを…」
「…そっか。ありがとね!…で公園さんは何て言ってた?」
「とっても喜んでました。諭吉…いや、金羅頭先輩とまた色々話がしたいって…。それで是非、家に遊びに来て下さいって言ってました。チッ…」
「そ、そう…。」
なんか舌打ちが聞こえた気が…
「…じゃあ、今日の帰りに校門で待ってるので来てください。家まで案内します。それと、金羅頭先輩と付き合ってると思われたくないので、隣の方もご一緒にお願いします…。」
「…えっ?今日?」
「はい。ウチのお父さんは仕事が忙しいので今日しかオフの日がないんです。べっ…別に無理なら来なくてもいいけどねっ💦」
「…まぁ、俺は暇だし大丈夫だけど。居半種は大丈夫か?夕飯の準備とかあるんじゃ…」
「…大丈夫!お父さんが家にいるし!地味男とのキスがトラウマで会社に行けなくなってるんだ…。」
「…そうか。悪いことしたな…」
なんか…すごくごめん…
「…じゃあそういうことで。ちゃっ💦ちゃんと来なさいよねっ💦ふ、ふんっ💦」
「…………。」
「…………。」
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