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薄暗い森の中に数百体の魔物の群と銀白の髪、紺碧の眼をした少年がにらみ合っていた。
「すごい数だな……めんどくさい…」
「貴様なめているのか? 一人で来るとはいい度胸だ。仲間に見捨てられたか?」
と、魔物が言うと、
「はぁ?何言ってんだ?おまえ等なんて俺一人で十分だから一人で来たんだよ」
「き、貴様!殺れ!あの小僧を殺せ!」
すると数百体の魔物が一斉に少年へと襲いかかった。
「はぁ…魔力集中、魔眼発動!」
少年が眼に魔力を送り、そう呟くと少年の眼の中に雪の結晶が浮かび上がった。
「我が眼に宿りし魔眼よ、その力を解放せよ!凍り付くせ!絶対氷域!!」
少年が唱えると数百体いた魔物は一瞬で凍り付き、そして
「砕けろ……パチン」
少年が指の鳴らすと氷は砕け、魔物はすべて消えていた。
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