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「ガキなんかおらんくても幸せな家庭は築けるんやて」彼氏はめっちゃ笑ってた。
「お前、料理下手やん。まぁ、でも二人でやればなんとかなるか。」
「お前は素直じゃないからお前の考えてる事ぐらい俺は分かるんや。」
「あと…この前見たあれ。頭の中の記憶が無くなるやつ。安心せぇよ。お前があんなんなっても俺がお前との記憶は全部覚えてるから。」
この日の何日か前にDVDで見た頭の中の消しゴム。
「話がなんかずれてるよ」私もつい笑ってしまった。
「やっと笑った。」
彼氏は笑いながら汚い作業着の袖で私の涙を拭いてくれた。
彼氏のニコニコした顔を見たら私もなんだか安心した。
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