真実は一つ

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「圭一が都市伝説の話を知らないのに、女に会う時間を夜だと知っていたからですよ。」 「都市伝説だったら時間的にも夜だと思っても不思議じゃないんじゃ無いんですか?」 「いいや、あの時僕は都市伝説の話は出してないから、ただキャミソールの女と言っただけだよ。圭一は聞かれている事が都市伝説と理解してないとおかしな答えになってるんですよ。だから最悪なシナリオを考えただけです。」 宗士は窓際に立ち外を眺め、珈琲を一口飲んだ。 こうしてこの事件は幕を閉じた。 この後、山本先生の新作が大ヒットした。 先生は今も作品を執筆中だ。 隣には助手の男の子が珈琲を入れている。
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