真実は一つ

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「何してるんですか、山本先生。」 若い男はカーテンの下から見える足を見て遠い目をした。 ばつの悪そうにカーテンに隠れていた綺麗な顔立ちの男が現れた。 「轟くん、何でそんな話をするのかな?」 宗士は机に座り肘を付き、手を口元の位置で組んでいる。 見た目は毅然とした態度に見えるが、声は震えて裏返っていた。
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