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一晩中アヤカはハルに、説教していたため、紗奈達の結婚式の二次会は、何も決まらなかった。
「…ハル?」
次の日、イチカがお気に入りのイタリアンで、二人は夕飯の約束をしていた。
「…うん。」
注文したピザを待ちながら、少し気まずい空気が流れていた。
「…昨日は…」
「…うん。」
「…ごめん…。」
「イチカが謝ることじゃない。」
「…でも…パパが酷いこと…」
「…あー…うん。パパとは、仲良くなれないかもな。」
「ハル。」
「お待たせ致しました。」
二人の前に、ビールが置かれ、店員が離れていく。
「…イチカ。」
ハルは、イチカの左手を握った。
薬指には、ハルがプレゼントした小さいピンクダイヤモンド付きのリングが光っていた。
「…最高に、お前はいい女だ。」
「何…急に…」
「…俺には、もったいない。」
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