little 1

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ハルは隣で眠るイチカの髪を撫でながら、ため息を漏らした。 ウェーブのかかった髪をクルクルと指に巻いて遊ぶ。 『君に、イチカは幸せに出来ない。』 昨晩、イチカの父親に言われた事を頭で何度も繰り返していた。 周りから祝福されないということは、なかなかキツい。 初めて、紗奈と龍之介が周りから祝福されない環境で、どれだけ辛かったかを実感した。
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