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「よしっ…認めてもらうまで、通うからなっ。」
起きたばかりのイチカの頭をクシャクシャと撫でて、ニカっと微笑んだ。
「…は…?」
目をパチパチとさせるイチカは、ハルの言葉を理解するのにしばらく時間がかかった。
「…パパ…頑固だよ?」
「…イチカは、パパ似か…」
「…ママは、ヒステリックだし…」
「…変なとこばっか似てんだな。」
「もうっ!」
イチカはハルの胸元を小さな拳で叩いた。
「わっ…」
ハルはイチカを引き寄せて、抱き締めた。
キツく抱き締めるハルの腕に、
「…痛いっ…」
「…わりっ」
「バカっ!こうゆう時は、離さないんでしょっ。」
「えっ?」
ハルはふっと笑って、再びイチカを抱き締めた。
「…わがままめ…。」
「いーの。…ハルの事、大好きだから…いーの。」
「…なんじゃそりゃ…。」
顔を上げたイチカの唇に優しくキスをした。
「…愛してるよ…。」
キツく抱き締める腕と一緒に、熱っぽくハルはイチカの唇に自分の唇を重ねた。
きっと…
なんかのドラマみたいに、
愛さえあれば…
きっと…大丈夫…。
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