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「…うん。」
うつむく紗奈を横目に、龍之介は変わった青信号を確認して車を発進させた。
「…紗奈。」
「うん?」
「きちんと連絡しろ。」
「え…」
「パニクって連絡よこした後、携帯が繋がらなくなるのはナシだ。」
「…ごめんなさい…。」
「…生きた心地がしない。」
紗奈は大学へは、龍之介の送り付き。
帰りもアヤカの家か、イチカと一緒にいるか、一人で家に帰る事はない。
そして、家に一人でいることはない。
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