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テレビの中では、何やら楽しそうにゲームをしたりしている。
それを見ている紗奈の顔は、眉間に皺を寄せ、何度も何度もまばたきを繰り返していた。
今更ながら、アヤカ宅に行こうと思いたった。
先生に言われた時、素直にアヤカんちに行けば良かった。
『大丈夫。』
と、強がった自分にゲンコツをしたかった。
紗奈は携帯を取り出し、アヤカにこれから行く事の了解を取った。
バタバタとお泊まりの支度をすると、ワザと大きな音を立てて戸締まりを確認した。
「…よしっ!」
紗奈は最後に、さっき風でビビらせられた窓の鍵を確認し…
暗い外の中庭に目を止める。
「…え…。」
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