little 1

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「…いや…用事って言うか…」 「ふっ…」 「何?」 吹き出すイチカに、ハルは訳がわからず、眉間に皺を寄せた。 「だって…なにその格好っ…ははっ」 「これは…だな。仕事だったんだから…仕方ねぇだろ…っ」 ハルは、頭に白のタオルを巻き、黒のTシャツに作業ズボンはペンキだらけだった。 「よく入れたねっ…。」 「…るせぇー。ダッシュで来たから、分からなかったんだよっ。」 なおも笑い続けるイチカをハルは睨んだ。 「…笑いすぎだっつーの…。」 「…だってーっ」 「はぁー…たくっ。こっちは親方に無理言って、抜け出して来たのによ。」 ハルはポリポリとTシャツの下から手を入れて腹をかき、呆れた顔をした。 笑うイチカは、両手で顔を覆った。 「…イチカ…」 笑っていると思っていたイチカは、肩を小刻みに震わせていた。 「…おめでとうを…言いに来たんだ…。」
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