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一年半前…
「…はぁー…」
ハルは頭を抱えながら、公園のベンチに座り込んだ。
ピピピ…ピピピ…
ハルは携帯を取り出し、耳に当てた。
「…なんだよ。」
『何だよ。とは、なんだっ!アヤカ様がわざわざかけてきてやってるのにっ!』
「あーハイハイ…。」
『…なんかあった?』
ため息をつくハルに、
『まぁ、取りあえず、うちに来なっ。紗奈達の結婚式の二次会。うちら幹事でしょ?場所、決めないと。』
ハルはやる気なさそうな返事をすると、携帯を切った。
「…結婚…ね…。」
見上げた空は、星がチラチラと光っていた。
3月の夜空にハルは、まだ白くなる息を吐いた。
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