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起きてみると、腕を中心に変な感触がした。
「ん?…?」
俺の腕のなかに猫耳をつけ、しっぽを生やした、裸の美少女が二人ほど眠っている。
だが、俺の脳は、驚くことをせずに、フリーズした。
「……なんだ、夢か……って現実逃避してる場合じゃねぇよ!……昨日を振り替えれオレ」
ベッドから飛び上がり、フリーズした脳で一瞬現実逃避したが、なんとか昨日を思い出す。
昨日…土曜日。
6時頃。
体が冷えるような、寒さで、雨足も強くなってきた。
「今日は温まるものを作ろ」
親は仕事で各地を転々としているので、今は、独り暮らし。
そして、キッチンに立ったとき。
ピンポーン。
と、チャイムがなった。
俺が渋々と玄関に移動し、ドアを開けると、
「誰もいねぇ。
ピンポンダッシュか?」
誰もいなく、苛ついた…が、「なー」猫の鳴き声がした。
周りを見回すと下にいた。
段ボールに入って。
「誰だよ? 全く」
この寒い日に外に出しておくのはかわいそうだと思い、一旦家に入れれることにした。
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