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「うわ、だ、大丈夫!?」
咄嗟に後ろを向く。
「どうかしました?」
こいつら元猫だから裸になれてんのか。
「と、とりあえずこれ着ろ!」
俺のタンスから、適当に着るものを投げた。
「何ですかこれは?」
「いいから着ろ!」
ちょっと強い口調で言うと、素直に二人とも従ってくれた。
「着ましたけど…なんか変な感じがします」
「脱ぎたい」
「ダメ。 で、さっきの続きだけど、名前はどんなのがいいんだ?」
「どんなのと言われても、私たちは、人間の名前なんてわかりません」
「じゃあちょっと待ってろ」
俺は座禅をくみ、必死に考える。
約15分後ほど考えてから
「…………そうだ、美夜と美羽にしよう!
そっちの金髪の子は美夜で、茶色の子は美羽、どうだ!
名字は猫神!」
名字、ネーミングセンスねぇな、と痛感した。
「美夜か、……いいよ」
「私は美羽だね、よろしく」
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