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ヨシカワ君のオススメの場所は、
校舎裏の、陽当たりの良いコンクリートの上だった。
「……校舎裏に、こんなところがあったんだ」
今日みたいなお天気に日向ぼっこをするのにはもってこいだな。
そんな事を考えている内に、
私はぽつりと独り言を言っていた。
するとそれまで特に何も話さなかったヨシカワ君は、
腰を下ろしてお昼ご飯のパンを取り出しながら、
「うん、俺も最近知ったんだけどさ。日向ぼっこするにはちょうどいいんだよね」
と私が考えていた事と同じような事を言って、それから
「まぁ昼寝して授業遅刻したりとかもするんだけどな」
と悪戯っぽく笑った。
少しびっくりしたけど、
とりあえず私もヨシカワ君の隣に座って、
膝の上にお弁当を広げた。
それを見ていたヨシカワ君は、
待ちかねたように高らかに、
「それでは、いただきます!」
手をぱちんと合わせて言った。
「……いただきます」
私も遅れて挨拶する。
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