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それからしばらくお互いに何も言わず、
だけど思ったよりも気まずい感じはしないまま、
ただ黙々とお弁当を食べていた。
風がゆるりと吹いて、
髪が少し遊ぶ。
鳥の声さえしないものの、
穏やかな空気が流れている。
それにしても、
ホント気持ちがいい場所。
そう思って、少し目を閉じた。
すると。
「そんなにここ、気に入った?」
いつの間にかパンを全部食べ終わっていたらしいヨシカワ君が、
私の方を見ていた。
「う、うん!」
慌てて答えると、
おどけた笑いでそりゃ良かったと返してくれて、
それから視線を空に遣った。
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