第Ⅱ話

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だから私はまたお昼ご飯を食べ始めて、 また、沈黙。 だけど食べ終わってお弁当箱を元のように包み終わると、 ヨシカワ君はまたしても唐突に、訊いた。 「ハラダさんさ、朝、何の本読んでたの?」 「え、朝?」 朝って言ったら、 ヨシカワ君が虹男の話をしてた時だ。 そう思って、一瞬反応が遅れた。 「朝、なんか小説読んでたじゃん。それがなんとなく、俺が読んでたのやつと似てた気がしてさ」 「あ、そうなんだ。さっきはね、えっと……この前出た詩集なんだけど、いつもは小説書いてる人が出したやつなんだ。確か……」 そして作者の名前を言うと、 ヨシカワ君は、 「マジでっ?!俺、その人大好きなんだ!」 身を乗り出してきた。
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