第Ⅱ話

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  *  *  * 昼休み。 委員会の集まりがあるから、 と謝る親友を、 全然いいよ、 と笑顔で送り出した私は、 お弁当を食べようと、 お気に入りのベンチがある屋上に一人で向かった。 だけど、 そのベンチにはもう先客がいて。 ……どうしよっかな。 そう思った私の後ろから、 知っている声がした。 「なんだ、ベンチ空いてねぇじゃん」 ヨシカワ君だった。 折角ここまで来たのになー、 どうすっかなー、 と呟いた彼は私に気付いたらしく、 「あれ、ハラダさんじゃん」 と声をかけてきた。 私はあまり目立つ方じゃないし 話をしたこともないのに、 名前を覚えていてもらえたことに、驚いた。 →
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