第Ⅱ話

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「ハラダさんもあのベンチ目当てで来たの?」 その上、 話し掛けられてしまった。 私はまさか声を掛けられるとは思っていなかったから、 「はっ、はい!」 思わずどもってしまった。 するとヨシカワ君は少し笑って、 「じゃあさ、俺のオススメのとこがあるんだけど、そこで一緒に食べねぇ?」 と。 いつもだったらゴニョゴニョと断っていただろうその誘いを、 その時は考えること無く、 「はいっ」 と承諾していた。 “虹男”というヨシカワ君だったからなのかどうしてなのかは、 分からないけど。   *  *  *
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