2章 不安

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祐也Side 診察室に入ってきた 後に愛するキミは とても素敵な笑顔の持ち主だった 「今日はどうしましたか?」 俺は普通に問い掛けた まさかキミが治らない病気だなんてまだ知らないから ただの風邪かなんかだろう そんな呑気なこと 考えながらも 相手からの返事を待った 「左側だけ手があがらないんです…物忘れも少しあるし」 「…え?」 返事に驚いて聞き返してしまった この時俺の頭の中には ある病名が浮かんでいた 脳腫瘍 不安を募らせながらも 検査に行かせた どうか違いますように そんなことを思いながらも 診察室から出て行く背中を 見つめる .
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