2章 不安

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貴久Side まだぼーっとする頭で いろんなことを考えながらも 待合室の椅子に座っている しばらくすると 診察室の扉が開いて 看護婦さんが出てきて 僕の名前を呼んだ 僕は壊れそうなくらいに 心臓の鼓動を高鳴らせながら 診察室に入って 椅子に座る しばらくの沈黙の後 目の前にいる若いお医者さんが沈黙を破った 「増田さんの脳内に直径3センチの腫瘍ができています」 「え?…な、に言ってるんですか?」 現実を受け止めたくなくて 思わず聞き返してしまった だけどもお医者さんは 僕にはっきりと言う 「脳腫瘍です……」 理解しようとするけど 突然言われても頭が混乱するばかりで とりあえず入院することになった .
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