2章 不安

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貴久Side 「え、と…こちらを曲がって」 入院手続きをするために 診察室からでた僕に 看護師さんがすごく丁寧に場所を教えてくれてる。 だけど、僕の脳内はそんなに聞き分けはよくなくて 厳しい現実についていけてない思考で無意識に ゆっくりと重たい足どりで 入院手続きをしに行った。 入院手続きの書類に書く文字が震える。 あぁ、僕死ぬのが怖いんだ。 まだ死ぬって決まったわけじゃないのに すごく悲観的な考えばかりが浮かんできて 気付いたら病棟にいて 病室に案内されていた。 病室に案内されてから さっき僕に残酷なことを突き付けた 医者が来るから待つように言われて その間、なにをするわけでもなく ただ時が過ぎるのを待った。 .
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