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祐也Side
彼が入院してから1週間
病気を知ったショックからなのか
なかなかご飯を食べてくれない…。
だけど少しだけ信頼されてきたのか
俺は彼のことを"まっすー"
彼は俺のことを"手越"と呼ぶようになった。
「まっすー、ご飯食べないと元気になれないよ」
「…点滴してるから平気だもん」
「いやいやいや、やっぱり口からのほうが断然いいと思うよ」
毎日、朝、昼、晩こんな感じ。
なんとかまっすーにご飯を食べてほしくて
まっすーの好きそうな物をだしたり
好きな物を聞き出したりしたけど
やっぱりなにも答えてくれなくて
布団に潜ったまんま。
時々顔をだすからそれを機にいっぱい話をしようと
近くにあるパイプ椅子に座る度に
まっすーが痩せ細っていくのがわかって
これじゃあ、絶対治すって言った俺だって
不安になってしまう。
「また、もう少ししたら来るね」
布団に潜っているまっすーに優しく声をかけて
俺はまっすーの病室をでた。
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