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祐也Side
まっすーの病室を出てから
やることがたくさんあるのに
まっすーのことが気がかりで…
ああ見えて寂しがりやだから…
診察をしてるときも
他の担当患者の病棟をまわってるときも
カルテ整理してるときも…
どんなときだって気になっちゃって
結局我慢できずにまっすーの病室に足を運んでた。
「まっすー?」
結局食べてくれそうにない食事を置きっぱなしにしたけど
食べてないんだろうな…
そんなこと思いながら
病室のドアからちょこんと顔をだして
まっすーの名前を呼ぶ。
次の瞬間信じられない光景が目に入った。
俺のほうを見て満面の笑みでお箸を持ってるまっすー
口をもぐもぐさせてるから
やっとご飯を食べてくれたことがわかって
嬉しくて泣きそうなのを堪えて病室に入る。
「食べれたの?」
「…まぁ、ね?」
「ま、まっすー…ぐすっ」
「え?、え!ちょ、手越ぃ~…泣いてるの?」
「だってー…まっ、す…がご飯…〇※▼¥$◆」
「もう~、泣き虫さんなんだから…最後のほうなに言ってるかわかんないよ(笑)」
嬉しくて泣いちゃったら
まっすーに笑われた。
でもこれでとりあえず一安心だな
と思いながらもまっすーのベッドの近くに
椅子を持ってきて座った。
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