3章 芽生恋

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祐也Side まっすーの病室を出てから やることがたくさんあるのに まっすーのことが気がかりで… ああ見えて寂しがりやだから… 診察をしてるときも 他の担当患者の病棟をまわってるときも カルテ整理してるときも… どんなときだって気になっちゃって 結局我慢できずにまっすーの病室に足を運んでた。 「まっすー?」 結局食べてくれそうにない食事を置きっぱなしにしたけど 食べてないんだろうな… そんなこと思いながら 病室のドアからちょこんと顔をだして まっすーの名前を呼ぶ。 次の瞬間信じられない光景が目に入った。 俺のほうを見て満面の笑みでお箸を持ってるまっすー 口をもぐもぐさせてるから やっとご飯を食べてくれたことがわかって 嬉しくて泣きそうなのを堪えて病室に入る。 「食べれたの?」 「…まぁ、ね?」 「ま、まっすー…ぐすっ」 「え?、え!ちょ、手越ぃ~…泣いてるの?」 「だってー…まっ、す…がご飯…〇※▼¥$◆」 「もう~、泣き虫さんなんだから…最後のほうなに言ってるかわかんないよ(笑)」 嬉しくて泣いちゃったら まっすーに笑われた。 でもこれでとりあえず一安心だな と思いながらもまっすーのベッドの近くに 椅子を持ってきて座った。 .
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