1章 会

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祐也Side ピリリリリ… いつものように鳴り響く携帯音 俺の寝ていたベッドは 病院のだから 寝心地が悪くて 眠りも浅いのに 携帯電話の着信音で目を覚ませられる もちろんそれは ナースからの電話で 仕事のこと 小さな頃憧れていた 医者という職業も いざ医者になってみると 億劫に思えてくる いつ家に帰ったかなんてわからない 毎日泊まり込みで 仕事 そんな嫌気がさすような この職業さえ やっていてよかった と思えるような 出会いがあるなんて 俺はまだ知らない .
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