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2年8組──校舎左側、3階1番奥に位置するこの教室が、ボク達の過ごす教室になる。
さっそく教室に入ると、30人くらい居る人の中に、見慣れた姿を見つけた。
「よう、2人とも!
始業式早々大遅刻じゃねぇか、何してたんだ?」
「一人芝居に巻き込まれたんだよ、カズ」
机に腰掛けながら話しかけてきたのは、島津 和人(シマズ カズト)。スポーツ苅りにしたツンツン頭が特徴的な、筋肉バカ。
「なんじゃそりゃ?
ま、別にいーけどさ、始業式も終わったからあとはSHRで終りだ。今のうちに他の奴らと顔会わせとけよ」
「うん、わかっt「おっはよー楸ちゃん、円ちゃん!!」うわっ!?」
後ろから声が聞こえたと思ったら、いきなり後ろから抱きつかれて、前のめりに転びそうになる。
この処構わず抱きつく娘は……
「……舞華(マイカ)、とりあえず離れようか」
「ヤダ」
即答ですかコンチクショウ。
この抱きついてきた女の子は近衛 舞華(コノエ マイカ)。栗色のショートボブと、大きなおめめが特徴的な可愛らしい女の子……なんだけど、女好き(レズ)+お腹の中が真っ黒なため、取り扱い説明書が欲しいと思えるくらい面倒な性格の持ち主。
「さてと、みんな来たみたいだけど……あれ、アイツらどこ行った?」
カズが、なにやら人を探しているのかキョロキョロしていると、教室に馴染みの2人が入ってきた。
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