Act1 少女×日常

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2年8組──校舎左側、3階1番奥に位置するこの教室が、ボク達の過ごす教室になる。 さっそく教室に入ると、30人くらい居る人の中に、見慣れた姿を見つけた。 「よう、2人とも! 始業式早々大遅刻じゃねぇか、何してたんだ?」 「一人芝居に巻き込まれたんだよ、カズ」 机に腰掛けながら話しかけてきたのは、島津 和人(シマズ カズト)。スポーツ苅りにしたツンツン頭が特徴的な、筋肉バカ。 「なんじゃそりゃ? ま、別にいーけどさ、始業式も終わったからあとはSHRで終りだ。今のうちに他の奴らと顔会わせとけよ」 「うん、わかっt「おっはよー楸ちゃん、円ちゃん!!」うわっ!?」 後ろから声が聞こえたと思ったら、いきなり後ろから抱きつかれて、前のめりに転びそうになる。 この処構わず抱きつく娘は…… 「……舞華(マイカ)、とりあえず離れようか」 「ヤダ」 即答ですかコンチクショウ。 この抱きついてきた女の子は近衛 舞華(コノエ マイカ)。栗色のショートボブと、大きなおめめが特徴的な可愛らしい女の子……なんだけど、女好き(レズ)+お腹の中が真っ黒なため、取り扱い説明書が欲しいと思えるくらい面倒な性格の持ち主。 「さてと、みんな来たみたいだけど……あれ、アイツらどこ行った?」 カズが、なにやら人を探しているのかキョロキョロしていると、教室に馴染みの2人が入ってきた。
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