Act1 少女×日常

9/17
前へ
/24ページ
次へ
「立っている者、早く席に着け! これからSHRを始める」 入って来たのは、1年のときの担任マコちゃんだった。 黒髪ポニーテールに、170cmもある身長と男勝りな性格が特徴的な先生。 厳しい性格ではあるけど、人一倍生徒のことを考えている、とてもいい先生……だと、生徒の間でも慕われている。 因みに、ボク達の部活の顧問でもある。 「始業式から遅刻したお馬鹿もいるようだが、明日は新入生の入学式だ。 遅刻、欠席などはしないように。因みに、明日の入学式についてはプリントを渡してある。目を通しておくように。 私からは以上だ」 SHRが終わり、ほとんどの生徒が帰っていく中、ボク達はマコちゃんと部活のことで残っていた。 「先生、今日は打ち合わせには参加できそうッスか?」 「あー……すまない、今から入学式の打ち合わせがあるんだ。 明日からの勧誘の打ち合わせは君たちだけで頼む……」 カズの問いかけに、申し訳なさそうにマコちゃんは答える。 「わかりました。お仕事、頑張ってくださいね、マコ先生」 「本当にすまない……明日からの勧誘は任せたぞ」 「わかりました。じゃ、サヨナラマコちゃん」 「ああ、気をつけて帰るんだぞ」 ボク達はマコちゃんに別れを告げ、部活の行われている場所へ向かった。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加