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「立っている者、早く席に着け!
これからSHRを始める」
入って来たのは、1年のときの担任マコちゃんだった。
黒髪ポニーテールに、170cmもある身長と男勝りな性格が特徴的な先生。
厳しい性格ではあるけど、人一倍生徒のことを考えている、とてもいい先生……だと、生徒の間でも慕われている。
因みに、ボク達の部活の顧問でもある。
「始業式から遅刻したお馬鹿もいるようだが、明日は新入生の入学式だ。
遅刻、欠席などはしないように。因みに、明日の入学式についてはプリントを渡してある。目を通しておくように。
私からは以上だ」
SHRが終わり、ほとんどの生徒が帰っていく中、ボク達はマコちゃんと部活のことで残っていた。
「先生、今日は打ち合わせには参加できそうッスか?」
「あー……すまない、今から入学式の打ち合わせがあるんだ。
明日からの勧誘の打ち合わせは君たちだけで頼む……」
カズの問いかけに、申し訳なさそうにマコちゃんは答える。
「わかりました。お仕事、頑張ってくださいね、マコ先生」
「本当にすまない……明日からの勧誘は任せたぞ」
「わかりました。じゃ、サヨナラマコちゃん」
「ああ、気をつけて帰るんだぞ」
ボク達はマコちゃんに別れを告げ、部活の行われている場所へ向かった。
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