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明転
下手側に王。上手側にその手下。
王「お主殿。」
手下１「はっ！」
王「追跡を始めて、何日がたった？」
手下２「はい。約１ヶ月が経ちました。」
王「ん～。１ヶ月か…聡、いや、前咲少年は、まだ見つかっていないのかね？」
手下３「見つけてはいるんですが、前咲少年とは別に２人、こちらに反攻してくるものがいまして、その２名は、鬼を銃で撃ち殺しています。」
王「銃だと？」
手下２「はい。これでは、鬼が何人いても捕まりません。」
王「そうか… 少年は銃をいくつ持っているんだ？」
手下４「私がこないだ確認した情報ですが、２人とも、銃は１丁ずつ。一度に込められる弾の数は６発です。そして、逃走中に所有する弾の数も６発。合計１２発。鬼の数を５０００ほどにして、うち１０名を、目的である３人の処理に回せば、やれるのではないでしょうか…」
王「… やってみるか… 諸君らに命令する。現在待機中の鬼すべてを明日追跡に向かわせよ！ 今申した通り、うち１０名を３人の処理に使用せよ。死者が出てもかまわない。全力を尽くすんだ！」
手下全員「はい！」
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