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ニュースキャスター「おはようございます。朝のニュースです。まずは、速報です。日本で、国際指名手配された高校生です。今日朝７時ごろ、警視庁は、東京都に住む高校生、前咲聡、１６歳を、国際指名手配しました。」
聡「…。は！？」
ニュースキャスターセリフ中、聡はテレビに近づく。
ニュースキャスター「繰り返します。今日朝７時ごろ、警視庁は、東京都に住む高校生、前咲聡、１６歳を、国際指名手配しました。国際指名手配を指示したのは、ついこの前設立された、ナイトスクリューズという団体の王です。王は、少年にかかる容疑を発表していません。しかしいま王は、内閣総理、皇太子と同じ立場であるため、王の言うことは絶対。そのため、警視庁は指示に従い、少年を国際指名手配しました。王からの、伝言です。」
王「皆さんおはようございます。ナイトスクリューズです。わたくし、ギザルの名において、今日朝７時、少年、前咲聡を国際指名手配しました。そこで、皆さんに募集のお知らせです。少年、前咲聡を捕まえるために、無期限の、追跡を行います。そのためには、大勢の人間が必要です。なので、足の速さに自信のある人間たち、明日の夜までに、ナイトスクリューズまでお越しください。費用はこちらで負担します。性別は問いません。聡君。このテープは、全放送局で流れているのだから、今見ていないわけがないでしょう。君を捕まえられるまで、私たちは聡君を追いかけます。逃げるか素直に捕まるかは自由です。悪く思わないように！明後日から、あなたの追跡を開始します。１日４時間行います。それでは…」
ニュースキャスター「王からの伝言でした。なお、いまだに謎となっている王の正体ですが、今回、なぜこのようなことを指示したのでしょうか。情報が入りしだい、またお知らせします。速報でした。」
聡 テレビを消す。
聡「… 冗談…だよな。だって俺…まぁ確かに、八百屋の商品ぼろぼろにしたりはしたけど…国際指名手配されるほどのことなんか…してないもんな…。追跡って何だよ！」
聡 携帯に手を伸ばす。
享に電話をかける。
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