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『咲~着いたよ~』
私の耳元で竹兄がそう言った。
どうやら寝てしまってたみたい。
『ん…ここどこ?』
車から降りたら一件の居酒屋。
『行くで、咲。』
と言いながら居酒屋に入っていく竹兄。
私も慌てて竹兄の後を追っていく。
店の中はいたって普通の居酒屋だった。
てかなんで居酒屋…?
っていう疑問。
そう思いながらも定員さんに案内された個室に入る。
個室は畳が敷いてあって懐かしい茶舞台が真ん中にあるだけ。
竹兄につられて私も竹兄に向き合う形で座った。
『もうすぐ来ると思うから。』
竹兄がそう言った。
『え?誰か来るの?』
そんなの聞いてないよ。
『おん。ま、すぐ来ると思うけどな』
なんて呑気な竹兄。
誰が来るんだろ…
そう思いながらも"誰か"を待った。
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