いつもの教室

2/3
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
ある日から突然始まったイジメ なぜそのイジメが始まったのかなんて 僕は知らない だって僕には関係ないから イジメをしてるヒトとも イジメられるヒトとも ほとんど話したことはなかったし 何より女子同士のいざこざに巻き込まれるなんてまっぴらだったから 今日もまたいつもと変わらない一日が始まる いつもと変わらない、 そう思ってた いつも通りに登校して いつも通りに友達に挨拶 「おはよう」 いつも通りに教室に入って いつも通りにイジメが行われていた 「きもっ あはははははっ!」 「いつもヘラヘラ笑ってさぁ… 死ねば~?」 よく飽きないなぁ… くだらないくだらないくだらない でもま、イジメの傍観者である僕が言うのもアレだけど… 彼女たちの気持ち、分からなくはない。 だってイジメられてるヒト いつも笑ってるから 強がりとかじゃなくて 心から笑ってたから 申し訳ないけど 僕もさすがに気持ち悪いと思った それと同時に僕は彼女を美しいと思った 元々、 彼女は整った顔をしているてモテてたみたいで 大体がそのせいでイジメられてるみたいだし 入学式のとき魅とれていたのに気づいた彼女の微笑みは 気持ちが悪いほど綺麗だった 彼女に惚れていたにも拘わらず、僕が助けようとしないのは 関わりがないからとか、面倒だからとかじゃなくて やっぱり怖いからなんだ… 恋や愛なんかより 自分の身が一番大切で 惚れた彼女より 自分が可愛いんだ
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!