体育祭

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さっきの威勢はどこへいったのやら…今はしおらしくなっている 蒼「素はそっちなんだね」 深「う…」 「ふーん。あんた猫被ってたんだ」 蒼「!」 深「!」 「猫被って生徒会に取り入ってたんだぁ…最低ぇ」 さっきの副会長の親衛隊… の、後ろに体育会系な人々が。 「ダサ眼鏡もさっきはよくも言ってくれたね」 蒼「あちゃー…」 やっぱり敵視されてましたか。 「っ!あんた今の状況わかってんの?」 蒼「まぁ…はい。」 ―この状況、俺はなんとかなるんだよ。 ただ深月君がなぁ… 深月君守りながらはキツイかな。 人数多いし。 「そう?物分かりはいいほうなんだね。…それじゃあみんなよろしくね」 親衛隊は帰っていった。 体育会系達を残して 「さてと、んじゃ俺らと遊ぼうか?」 うわーキモいです。 遊びませんから 蒼「…深月君逃げて」 深「え?」 「いやいや、逃げて貰っちゃ困るから」 蒼「ッチ。…聞こえてましたか」 「で、どうする?犯す?殴る?」 「俺こいつら相手に起つかな?」 「とりあえず顔見ようぜ」 誰が見せるかこのくそやろう 蒼「嫌です」 「行け」 「はーいっ」 蒼「近づかないで下さい」 「黙れよ」 俺の顔に触ろうとした相手の手を叩き返す 「威勢がいいねぇ」 相手の顔が妖しく歪んだ 蒼「きもいです」 「―ってめぇ」 殴りかかるその手を掴み腕を捻った。 「う゛ぁ」 相手が悲鳴をあげたと同時にもう一人が近づいてきた。
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