4617人が本棚に入れています
本棚に追加
逞「ねぇ、何で?」
遠野先輩は立ち上がり、俺を見据える。
蒼「…ぇーっと、」
変態は前髪伸びるの早いっていうよねっ!
…でも「変態だからです…」って可笑しくね?
…本当どーしよ。
逞「ぇーっと?」
そういって俺の前髪を触りだした。
くすぐった…
もー、どーにでもなれっ
蒼「えと、その、僕…ウィッグを着用してまして…」
暫し沈黙
逞「ウィッグ?」
蒼「えぇ…」
逞「何で?」
ほら、きた。
絶対こーくるなって思ってましたよ。
蒼「…」
ここで蒼-sou-の元リーダーなんて言ったら、俺の学校生活に支障がでそうだしな…
逞「…わかった。無理して言うことはない。」
前髪を触ってた手が頭に来て、ポンポンって撫でてくれた。
逞「あ、でも…」
蒼「でも?」
逞「ウィッグとった姿、見たい…」
な、なんだって…
俺の醜い素顔を見てもなんの得もないんですが…
蒼「…その代わり僕がウィッグ着用してた…と口外しないでください。」
逞「わかった。」
蒼「えと、此処ではとれないので…」
どーしよ…人に見られない所ないかな…
逞「こっち…」
またまた手をひかれて逞先輩の後を追った。
最初のコメントを投稿しよう!