"ソラ"

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どごっ… しまっt… いつのまにか一人が後ろにいたのか… 口の中が鉄の味がする。 「くたばれっ」 そういて振り上げた奴の手には銀色に光るものが… ナイフっ… 殺られるっ――― …………痛くない? ソ「大丈夫か?」 一「…え?」 ソラ… ソ「ぼさっとしてないで、…殺られるぞ?」 一「あ、あぁ…」 「あ?お前も死にてぇのか?」 ソ「まだ死ねねぇから(笑)」 ふんっと鼻で笑い、ソラが飛んだ― 「っぐわぁっ」 「ちょ、大丈夫っすか?」 「―っつぅ」 二人が話してる隙に俺ももう一人の背後にいき、背中を思いっきり蹴った。 「ぐぇっ」 ソラは相手からナイフを取り上げ死なない程度に痛め付けた。 ――――― ソ「大丈夫?」 場所を移動し、人気のない路地裏に行った。 一「大丈夫だ…。つーか、あんたこそ大丈夫なのか?」 俺を庇った時、ナイフで腕を切られたみたいだ… 白いシャツに血がしみてる。 一「ごめん」 ソ「謝ることない。俺が勝手にした行動だから。」 一「ありがとう…助かった」 面と向かっては恥ずかしいからそっぽを向いて言った。 ソ「どーいたしまして」 ふわりと笑った時に瞳が細まった。 そいつの瞳は澄んだ青色だった。
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