"ソラ"

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一「目。綺麗だな…」 目をずっとあわせていたら吸い込まれてしまいそう ソ「ありがとう。この目俺のお気に入り」 さっきとは違う、幼く可愛らしい笑みをみせた。 うん。青い瞳がよく似合う。 ソ「あんたのその赤い髪もカッコいいな」 一「赤は俺の好きな色だから。」 ソ「おんなじだ。」 一「何が?」 ソ「俺も青色が好きなんだ。だから青。」 と、いって自分の髪を指差した。 暗くてよく見えなかったが、サイドの髪の毛がどうやら青色に染まっているみたいだ。 一「同じだな…」 ソ「あぁ。…ん?頬っぺたに血…」 え?と言おうとしたら視界が暗くなる。 頬に生暖かいものが… ぺろっ ビクッ! ソ「ん。痛いの痛いの飛んでけ。」 離れたと思ったら、何やら可愛らしいセリフを… これがさっきまであんなに綺麗に戦ってた奴なのか…? 一「ねぇ、あんた名前は?」 ソ「ん?俺はソラ」 あ、やっぱりソラ何だな… ソ「俺の好きな色。」 またふにゃりと笑った。 どくんっ… あれ? 急に心臓が高鳴った… ソ「んじゃ、そろそろ行くな。あんまし無理すんなよ」 そういって走っていってしまった… あ、俺名前名乗るの忘れた…
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