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「キョン君、大丈夫ですか!?」
呼吸が上手くできず、苦しさに涙が溢れ、目の前に駆け寄ってきた古泉にすがりついてしまう。
「!?き、キョン君…?」
あぁ、また迷惑をかけてしまう。
けど、このままじゃ謝るどころか、話しもできない。
「っぐ…ぅぅ…」
「!呼吸が…」
できないんですか?と聞かれ、弱々しくだが頷くと、古泉の目が、見開かれる。
「ひ…っぅ…」
呼吸が、できない。
苦しい。苦しい…
「…!……っ…」
口をパクパクさせるが、やはりできないものはできなかった。
…俺、死ぬのかな。
まだ、高校に入って2年も経ってないのに。
ハルヒ達に会って、まだそんなに時間も経ってないのに。
あぁ、あまり一緒に過ごした気がしないのは、今俺が危機的状況に陥っているからなのか?
「っ…死、にたく…な…」
自然と口からこぼれる言葉。
そうだ、まだ死にたくない。
俺はまだ、やり残したことがいっぱいある。
その中には…
…古泉と、まだあまり仲良くなれていないことも、入ってるんだ、きっと。
古泉は、そんな俺を見て、すっと目を伏せ、
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