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ガキかお前は。
「とにかく嫌だ」
「キョン」
ふと気付くと、いつの間にかハルヒが俺の目の前まで歩み寄ってきていた。
そのひきつったような笑みに、俺の背筋を嫌な汗が伝う。
あれ?今の俺と古泉の体勢って、勘違いされそうな体勢じゃね?
「2人共ず・い・ぶ・ん仲良さそうだから、もしあんたがこなかったら古泉君にあんたの家まで迎えに行ってもらうわね」
「はぁ!?」
案の定、勘違いされた。
「ふざけるな!誰と誰の仲がいいって!?」
「そうねー、こなかったら古泉君に迎えに行ってもらうついでに、2人で肝試しに行ってもらおうかしら」
「なんでだ!」
嫌だ!そんな罰ゲームくらうくらいなら、ハルヒとまた変な世界に閉じこめられた方が…
…いや、どっちもどっちか?
「うっさいわね。いいでしょ別に。要するに時間通りに来ればいいのよ」
…あーもう…
「じゃあ今日の夜9時、ここで待ち合わせね」
それだけ言って、ハルヒは部室から駈けだして行ってしまった。
俺が参加するのも決定事項か…
てか、集合するときは制服か?
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