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この世界には、妖怪が存在する。
妖怪の世界にもいい妖怪と悪い妖怪が存在する。
悪い妖怪が存在するから、その妖怪を退治し、それを仕事とするものが存在する。
その妖怪退治を仕事とする者達は、守護獣の朱雀・白虎・青龍・玄武・黄龍と分かれている。
元々は、黄龍しか存在していなかった。
だが、悪い妖怪に家族や大切な人を殺されて苦しんでいる者達をたくさん見てきた黄龍は、自分の力を半分与える事を決心した。
だが、その力を手にするのことができるのは四人だけだった。
そして、黄龍は自分の分身を作り妖怪なんかに負けない強い意志を持つ四人の男を連れてきて、妖怪を退治できる力を授けた。
四人の力を授かった者達にそれぞれ守護獣の名前を与えた。
陰陽師の力を授かった者には、朱雀の名を。
超能力の力を授かった者には、青龍の名を。
忍耐術の力を授かった者には、白虎の名を。
魔術の力を授かった者には、玄武の名を与えた。
自分の力をほとんど使ってしまった黄龍は、竜の姿ではいられなくなってしまい人間の姿になった。
朱雀・白虎・青龍・玄武は力を与えてくれた黄龍に恩返しをするために黄龍の守護者として何があっても守ること、そして力の限り共に戦う事を心に誓った。
そして、力を使えるものが少しずつ増えていき黄龍を中心とした組織ができた。
その組織を人々は、【そうま】と呼んだ。
そして新しい世代に移り変わりその恩を忘れる事なく妖怪との戦いは続いている。
【そうま】には、一つの言い伝えがあった。
《産まれてきた子供が双子だった場合その双子は、呪われている》
でも、そういう言い伝えのある【そうま】だが今までの世代で双子が生まれてくることはなかった。
そして、この言い伝えは忘れ去られていった。
忘れ去られていった言い伝えがまた知られるようになるのだった・・・・・・・。
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