4人が本棚に入れています
本棚に追加
うるはが緊急治療室に運ばれてから一時間以上がたとうとしていた。
仁「(うるは・・・。頑張ってくれ・・・。)」
仁は、祈るように両手を組んで椅子に座っていた。
その時・・・・・・・
“オギャー オギャー”
元気な赤ちゃんの声が病院の廊下に響き渡った。
仁は、すぐさま立ち上がった。
すると、ランプが消えて先生が出てきた。
鈴「枢木さんですね?こちらへどうぞ。奥さんとお子さんがお待ちですよ♪」
そう言うと、仁を扉のなかえ入れた。
そこには、うるはと2人の可愛らしい赤ちゃんがいた。
仁は、うるはのもとにかけよった。
仁「うるは・・よく頑張った!!」
仁の目には、涙がたまっていた。
うるはは、仁の顔を見て涙をためながら頷いた。
鈴「おめでとうございます!!双子の女の子ですよ♪」
鈴木先生は、小さな生まれたばかりの可愛らしい赤ちゃんを抱いていた。
うしろの看護師ももう一人の赤ちゃんを抱っこしていた。
鈴木先生は、仁に赤ちゃんを抱っこさせた。
看護師が抱っこしていた子は、うるはに抱っこさせた。
鈴「旦那さんが抱っこしている子が最初に産まれてきた子で奥さんが抱っこしている子が次に産まれてきた子ですよ♪」
仁とうるはは、愛しそうに子供を見つめていた。
二人は視線をあわせると顔を近づかせて、額を合わせて微笑んだ。
そして、先に生まれた方に凜と後に生まれた方に紅華(さくら)と言う名前がついた。
この幸せは、長くは続かなかった。
そして、凜と紅華が生まれたことが始まりでしかなかった・・・・・・・・・。
最初のコメントを投稿しよう!