Ｄｒｏｐ

Drop

紅葉が色づきはじめた１０月。

舞台袖で緊張しながらスタンバイしている私に、あなたは「沢山練習したんだ、大丈夫だよ」って言ってくれたね。

その言葉で不思議とピーンと張っていた緊張の糸がゆるくなっていった。

ブザーが鳴り幕が開く。

その瞬間あなたは私にキスをした。

緊張は解けたけど、別の意味でドキドキして大変だったんだよ。